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Day 2 Portland

早朝6時の飛行機に乗ってポートランドへ戻る。泊まったホステルはNorthwest Hostelling Internationalというところで、ポートランドにある2つのホステルのうちのひとつ。空港から電車一本という立地のよさ。最初に建物の写真を見たときに、こんなのどかそうなところがシティセンターか?と思いましたが、住宅地の一画でした。でもダウンタウンまで徒歩10分。



ポートランドは移動に車がいらないというほど、都市交通の発達したアメリカの中でも珍しい街だそう。ポートランドはウィラメット川を隔てて東西に分かれるのだけど、ダウンタウンを含む西半分は、写真の電車、ストリートカー(トラム)、バスと、どの方向に行くにも1ブロックごとに必ず乗り場があってとても便利。

1日目にボイジー行きの飛行機に乗るまでの5時間を利用して、とりえず電車でダウンタウンあたりまで行ってみた。通りの名を冠しているところで降りて、zinester's guideに載っていたカフェを探すも、地図もなく、番地で探していると10ブロック以上歩いたと思う。それでもたどり着くんだからわかりやすいですね。もう朝の10時を過ぎていたのに、びっくりするほど通りに人が少ない。にぎやかなエリアのはずなんだが。よく晴れていて、湿気が少なくて涼しい。Half&Halfというカフェは、なんと最も楽しみにしていたコミック&ジンショップ、Reading Frenzyのお隣だった。そのまた隣には、Counter Mediaという本屋もあり、3軒仲良く連なっていた。注文するだけでも、とても多くの会話を交わさないといけない。コーヒーは氷入れる?水っぽくなるけど?ブラブラブラ。とにかくキッシュとコーヒー、プリーズだけでは終わらないのだ。客も店員もとにかくよくしゃべる。ここはアメリカでした。おいしくいただいて、外で一服し、急いで空港に戻る。現金を下ろすのにはATMは24時間で便利なんですが、CITI BANKを結局ひとつも見かけなかった。ゆえにお金をおろす度に3ドルほど手数料がかかってしまい、キャッシュカードを作った意味がなく・・。ちなみにそれから会った人々は、皆ことごとく小銭ですらキャッシュを一切持っていなくて驚く。

2日目に戻って、ホステルにチェックインする。ここには3泊して、そのうちドームベッドは最終日のみで、あとの2日はエコノミー個室、クイーン個室と毎日部屋を移動しなければならなかった。予約は早めにしましょうね・・。この日にデジカメが壊れたので、インスタントカメラ画像になります。壊れたのはショックでしたが、同時にほっとするところもあり。撮ることに気を囚われなくて済む。

さて、3日の滞在でどう廻るか。この日は乗り物1日パス(4.25ドル)を買っていたので、歩いて行くには遠い、川の向こうの東側を散策することにする。ポートランドは東西南北でエリアを分けて呼ばれている。東側はNorth EastとSouth Eastとなり、SEはショップが集まっているHawthorne blv.Division stなどがあり、若者も多く住んでいるらしい。どの街にもそういういわゆる今が旬、なところがあるので、そこを目指せばとりあえずショッピングができて、よいカフェやレストランが見つかるのだ。NYでいえばMeat Marketやブルックリン、ストックホルムならSOFO、グラスゴーならウェストエンド(しょぼ!)という具合。最新スポットはSEからNEに移ったらしいのだけど、まああとで分かるとおり、どちらも活気のあるエリア、にはほど遠いのでした。

ホステルには通りごとのショップガイドもあり、それを見て歩くことにする。どのバスに乗るのか教えてもらい、出発。ポートランドのバスは停車先を電光掲示板で教えてくれたりしないので、通り名を見ながら降りる先をうかがう。シカゴでも思ったけれど、バスに乗るととたんに人の風景が変わって、ラフなワーキングクラスな雰囲気になるので、慣れずに最初は緊張してしまう。このラフな感じがマジョリティなんだろうけど。

バスを降りて歩くも、これがイケてるエリアなのか?と住所を確かめてしまうほど、閑散としている。普通はごちゃごちゃと店が固まっているものだけど、ふつーの住宅地で、やはり人は歩いていない。徐々に人が見えてきたものの、やはり活気があるとはいえず、ふーむ、これがポートランドで言うヒップなエリアなんだね、と納得。2階以上の建物がほとんどなく、のんびりしている。とにかくこの日はだいぶ肌寒かったので(もちろん地元人は皆半袖短パン)、アメリカンアパレルを見つけてスウェットパーカを買う(日本より安い)。ちらほら並ぶ店をみて歩くも、めあての古着屋もぱっとしないし、体調がよくないのもあって、なんとなくブルーになる。入ったカフェでネットが使えたので、思わずマディにメールしてグチる。体調のせいかPMSの影響かわからないけど、テンションが低すぎた。
この通りにMissing Linkというコミックや雑貨を置く店があり、そこでさっそく物色して数冊購入。なぜかNHKのキャラクターで茶色い食パンに顔がついてるようなやつのフィギュアやグッズをたくさん見かける。どちらかというとポップなかばんやキャラクターグッズがメインの店だったけれど、さすがポートランドなのか、コミックも欲しいものがたくさんあり。このお店のお兄さんに、いいコミック屋があるよと教えてもらったのが、NEにあったの簡単に地図を書いてもらってバスに乗り込むも、結局分からず、大層疲れていたのでさっさとホステルに戻ってピザを食べて寝る。個室でよかった。ほんとにぐったりしたなぁ。



思えば、私のポートランドに対する行く前の印象は、友人や母による絶賛の声に頼っていた。町並みがヨーロッパっぽい、リベラルな街であるなどなど。そこから、なぜかポートランドはアメリカにしては例外的に、ラフなアメリカンみたいな人が少なくて落ち着いているのだろう、という先入観が出来上がっていた。しかし実際は、とってもアメリカンだった。私が行く前に見落としていたこの街のキャラクターのひとつは、ヒッピー的な要素だったと思う。リベラルだからって、ほかと比べて治安がましだからって、ホーソーンBLVは10年以上まえはヘロイン中毒者の溜り場だったというし、ガス・ヴァン・サントの映画を観れば、ポートランドの荒涼とした都市風景が見えるはずだ。なのに、そういった部分をカットして、ヨーロッパのような景色を期待してしまっていたのかもしれない。そして勝手に、意外だなぁ〜なんて肩透かしをくらった気分になっていた。

道を歩く人々の何を見てアメリカンだと思うのかというと、言葉にするのは難しいけれど、とにかくみな思い思いの行動をし、人の目というのものを気にしない奔放なスタイル、ということになるんだろうか。ささいな日常風景なんだろうけど、若い黒人の男の子の短い髪に白い櫛がささっていたり(なぜ?)、バスの停留所で巨体を半裸でさらして汗だくな人とか(残念ながらバスに乗ったらシャツを着てしまったけど)、ピッグテールにした白人のヒッピーくずれなおっさんとか、電車で大声で隣の人に話しかけ、しまいには大演説しているコールドプレイのヴォーカル似の男とか、とにかく、みな好きなようにしてるのねぇ、と感心するやら呆れるやら。これは多分アメリカ東部ではそんなに観られない光景かもしれないし、地元の人も、ポートランドはヘンな人が多いかもしれない・・と認めていた。私は4度目のアメリカでしたが、こんなに人々が自由に振舞っているのを見るのは初めてかも、と思うくらいでした。

ほんとによくしゃべる人たちだなとは思っていたけれど、何度も乗り物に乗るたびに、必ず他人同士がべらべらと喋りだす光景も面白かった。誇張でなく、ほとんど必ずそういう場面にでくわすのだった。
街に人ごみはないし、個人にある程度のスペースが確保された都市では、他人に対する警戒心が少なくなるのではないかしらん。東京みたいに知らん人とぶつかりながら歩かなければいけないようだと、他人がうっとおしい障害物にみえてもおかしくない(私だけ?)。

あとポートランドで意外に思えたのは、通りを行く人のほとんどが白人だったこと。どこにでもいる中国人が少ない!(あとで聞くと、レントが高くなってきたので中国人コミュニティがどっさり北のほうに移ってしまったのだとか)。黒人もいるけれどやはり少ないし、アメリカ人口の半分を占めようとしているというヒスパニック系なんて、もっと見かけない。あとで行ったシアトルはもちょっと都会だったので混ざっている感じがしたものの、ポートランドはえらいホワイトな街だった。これも自分がガイジンに見えて仕方なく、まわりと同じような英語を話さなければいけないんじゃないか・・と思えて落ち着かなかった原因のひとつかもしれない(加えて外国人旅行者も少なかった)。イギリスではどこでも中国人が多く、パキスタン系もたくさんいるので、あまり自分がガイジンという感じはした記憶があまりない。

アメリカの都市の中でも、小さい都市ではないのに、人種が混ざっていないのは不思議。とくに、中西部とは違ってウエストコーストはどの都市もいろんな人種が集まっているところが多いのに。中国人が少ないのはなにか理由があるんじゃないかしらね。なにか住みにくい理由があるはず。リベラルっても、いろいろあるだろうしな。ポートランドは町のつくり自体がコンパクトで、緑は多くて、30分ほどでハイキングにもってこないスポットもあり、非常に住みやすいだろうと思う。でも、ガイジンとして疎外感を感じそうな予感もあり。まあたった3日いただけのパッと見の印象なんですけどね。

今回は今までのアメリカ旅行と違い、日本人の連れがいなかった。2度のNYは大学時代に友人たちと遊びに行き、シカゴは日本人の知り合いのお世話になった。でもやはり、日本語を話さず一人で歩くと、街の風景は俄然変わってくるのかもしれない。ポートランドでしみじみ感じた異国な空気は、一人だったから味わえたのかもと思うと、なんだかんだ欠点はありますが、やはり一人旅は悪くないよなあとまた繰り返してしまいそうだ。実際旅の途中では、ああもうこういう旅行はやめとこう・・(もう若くないし)と真剣に考えたものの、旅の最後にサプライズなイベントがあり、こうして振り返ると、うーん、今度は誰を観にいこうかしら・・と物色し始めている自分がいたりするのです。

お次はシアトル。
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