シカゴのレストランで:日々困っていること

 シカゴで友人とアンティークショップのモールに行った。大きな建物内に服や雑貨家具などが無造作に並んでいるようなお店。そこで友人とばったり出くわしたので、みなでご飯を食べることになった。レストランの席について注文を考え、準備万端になっても、従業員がやってくる気配が全くない。ひっきりなしに通りかかるのに、誰も私たちのテーブルにオーダーを取りに来ようとしないのだ。連れたちは、目が合ってるのに来ないなぁとか、ここで働くのが嫌でしょうがない連中ばっかりなんだな、など呑気にしているだけで、決して呼ぼうとしない。私が、手上げて合図したり、直接声かければいいじゃんと言っても、誰もそうしようとしないのだ。結局苦笑いした挙句、店を出た。別段怒ってるわけでもなく、変なとこだったなぁ、しょうがない、どこに行こうか、と淡々としている。私はイギリスで飲食店でバイトしていたけれど、特に気づかなかったので、これはもしかしたらアメリカの風習なのか?と思い、後日トロントの飲食店で働いている友人に聞くと、たしかに直接呼びつけたりされることはあまりないそうだ。その代わり、アイコンタクトを必死にとろうと客は懸命なのだとか。

 一般的な風習ではなく、たまたま、私が一緒にいた人たちがそうするのを好まないタイプだったから、かもしれない。では、なぜ従業員を呼んでオーダーするのが嫌なのかなぁと考えてみた。1.自分たちは客なので、従業員が自ら進んでアクションを起こすのが当然だから、2.自分たちは客なので、従業員の行動に従うべきだから。比べるとちょっと似てるようにも思えるけど、おそらく2のほうじゃないかな、と思う。向こうでは、あらゆるお店、特にレストランはそうだけど、お客は、従業員が勝手知ったる空間に「お邪魔する」立場というニュアンスを感じる。日本では、お客は丁寧に扱われるので立場が上のような気がしてしまうけど、向こうのレストランでは、気さくに丁寧にしてくれてても、なんとなく、コントロールしているのは私たちです、という感じがする。向こうだと「あなたとわたしは対等」という態度が基本姿勢としてあるためだと思うけど、どんなお店に入っても、とりあえず店の人に挨拶をする。考えたら、誰かが所有している空間に入るのだから、当然といえば当然。

 と頭では分かっていても、日本でこれを実践するのはなかなか難しい。いらっしゃいませ、と言われたら、なんと言い返せばよいものか・・。店の雰囲気によっては、こんにちは、と言えるけど、そうでないことも多い。日常的に困っているのが、スーパーマーケット。イギリスではスーパーでもコンビニでも、何か買い物してお金のやりとりをしたら、サンキューと言う。癖がついてしまって、あるいは無言も居心地が悪いので、ありがとうございました、と小声で言ってみるのだけど、これもどうも収まりが悪い。イギリスではバスでも降りるときにサンキューっていうので(日本でもこれが習慣のところってけっこうあるみたいですね)、それも帰国してしばらくはやってたけど、もうやらなくなってしまった(東京だと前のドアから降りないしね)。すべては、アカの他人との接し方が、ある程度の上下関係を作らないとなんだかやりにくい、っていう日本人の性みたいなもんなのか。かといって、カジュアルにしてみると、なんだかエラそうに聞こえたりして、困るのよね。関西だともっと気楽だったりして、いいなあと思う。
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シカゴ:「風の街」とサイバー夜景

もう遠い過去のことのようだけど、シカゴのことを少しずつ。シカゴとNYは、断片的に思い出した時に書こうかなと思います。

シカゴに行ったら会いたいな、と思っていた人がいる。前の職場だった店のお客さんで、2度くらいしか会ったことはない女性。シカゴに留学していて、帰国していたときに来店し、修理でシカゴに発送したりしてやりとりが続いたのでよく覚えていたのだ。こっそり連絡先を控えていたなんて、昨今の個人情報保護の観点からいうとけしからんのだけど、思い切ってメールしてみたところ、快く会う約束をしてくれた。まあ自分でもよくやるな、と思わないでもないけど、気が合って、2日も遊んでくれた。シカゴで暮らす日本人、にも興味があったので、同世代なのもあり、いろいろ話を聞けてとっても楽しかった。

彼女はカレッジに通っていて、Oak Parkにあるホームステイ先に住んでいた。Oak Parkはシカゴのダウンタウンからだと1時間かかるかかからないか、くらいのちょっと郊外にある落ち着いた(犯罪の少ない)街。子供のいる、ある程度裕福な家庭が好んで住むようなところ。フランク・ロイド・ライトの家があるので、ちょっとした観光地でもあり、地球の歩き方にも地図が載っている。彼女に会う前日に、フランク・ロイド・ライトの見学ツアーに参加したばかりで、周囲を散歩していたら、周りにある家も豪邸ばかり。なんと彼女のホームステイ先の家は、その豪邸のうちの1つだというので驚いた。家が大きすぎて部屋が余っているのだろう。
ちなみに、彼女がホストマザーに、私に会うことと私の滞在先について伝えたところ、「そこは最近殺人事件があったじゃないの!お願いだから遅くなってもそこには泊まっちゃだめよ」、と騒がれたらしい。危険だ、危険じゃないの話しは人によって感覚が違うものだけど、オークパークのような、あまりシカゴっぽくない安住の地に住んでいる人からすると、友人宅のあるエリアはとんでもないところだったんだろうなぁ。友人は、危なくないけど、銃声はたまにする、と言う。まあ人によっていろいろですね・・。


ギャングが密会するダイナー

Oak Parkで待ち合わせて、そこからバスを乗り継いで、レストランに向かった。大昔、ギャングがひっそりと会合をするために使われていたという、何の変哲もないダイナー。座席の区切り方が、アメリカにしてはやけに小さいグリッド状になっていて、昔ながらな雰囲気。




がつがつリブを食う。
住人と一緒だと、こんなローカルなとこに連れてきてもらえるのが嬉しい。

そのあと、ダウンタウンに向かう。高いとこに登りたいなーとリクエストすると、ジョン・ハンコック・センターに行こうということになった。シカゴは3度目になるのに、ダウンタウンにある超高層ビル、ジョン・ハンコック・センターの展望台に上るのは初めてだった。いつも友人と一緒なので、そういうベタなとこは省かれてしまう。



シカゴのいいところは、内陸都市だけれど、海と見紛うほどデカい五大湖に面しているので、人口だけどビーチもあって、水の存在感もけっこう大きい。ちなみに夏でも水は冷たかった・・。


シカゴは「風の街」?

上ったのは夕方くらい。音声ガイドを聞きながら(日本語もあり)、展望台を歩いてまわる。シカゴはwindy cityというニックネームを持ってるのは聞いたことがあるかもしれない。シカゴは風が強いと言われている由来でもある。でもその音声ガイドによると、実際には他の都市と比べて風が強いというデータはないらしい。19世紀に万国博覧会をシカゴに誘致しようとした人々が、ライバルだったニューヨークを蹴落とすためにあることないことを吹聴してまわっていたとして、windy cityと呼ばれるようになった。windyは、口先だけの、という意味がある。ニューヨークは中西部の田舎の新興都市であるシカゴを小馬鹿にしてたってこと。
ちなみに、その音声ガイドでは、「冬になると今見ている景色は一変して白い世界になるので、ぜひ冬にもシカゴを訪れて下さい」、と案内していたのが可笑しかった。わざわざ極寒のシカゴに遊びに来る人もあまりいないと思うけど、友人たちは、冬も外に出なければ雪でのせいで明るくていいものだ、と言う。そう言われればたしかに明るいだろうけど、以前3月に来て、あまりの寒さに喫茶店に駆け込み、足がすくんで外に出られなかった経験があるので、やはり冬のシカゴは惹かれないなぁ・・。今回は10月半ばだったけれど、日中は半袖になるくらい暖かかった。私が来る前の週はもうダウンジャケットをひっぱりだしていたというので、気温差が半端ない・・。




マンハッタンのように密集せずに、なんだか伸び伸びと建っている感じ。ひとつひとつのビルが、これまた人間が作ったと思えないくらい、とてつもなくデカいのも、シカゴがどこまでも平らでだだっぴろい中西部都市なのだということを実感させる。

実は私はあんまり高いところからの景色とか夜景に興味がなくて、昔エンパイアステートビルに上った時のことも、あまり覚えてない。マンハッタンはほんとにぎしぎしに建てられているように見えて、意外に印象に残らなかった。つき合ってくれた女性によると、シカゴの高層ビル街は、建物の見え方を計算して作られているらしい。



そろそろ日没というとき、この赤い球が、ものの3分ほどでグングン地平線に飲み込まれていった。こんなの初めて見たので驚いたー。また大地がイヤんなるくらい、平らなの。私は子供の頃、部屋の窓一面に比叡山が見えるところで育ったので、山の風景が好きだし、東京は山も見えずつまらんと思っているのだけど、ここまで徹底して平らだとむしろ感動的。




昔初めてロンドンに行ったとき、到着間際でかなり高度を下げていた機体の窓から外を眺めて、あれ??ここは軍用基地か??と的はずれなことを思ったのをよく覚えている。早朝で、まだ街灯がついている道路を見て、滑走路のようだと思ったらしい。日本に帰国して真っ先に気づいたのが、日本の道の暗さだった。青白い弱い灯が不気味・・。それに比べてイギリス(少なくともロンドンやグラスゴー)の街灯はオレンジ色の強い光がこうこうと道を照らしている。夜カーテンを閉めずにいても、部屋がやたら明るい。この違いは防犯意識、というか犯罪率の高さによるものだと思うけど、とにかくシカゴの夜景を見て、あのとき基地だと勘違いした感覚がよみがえった。

特にシカゴは、中心部からグリッド状に大きな道が走っていて、ほんとにどこまでもどこまでも伸びている。なので、バスに乗るときは割とわかりやすい。例えば、泊まっていた友人宅からちょっと歩くとぶつかる大きな通りでバスに乗り、そのままひたすらまっすぐ行けば、その途中にいろんなエリアを通って、ダウンタウンに着く。
その大きくて長い通りが、平坦で広大な土地にぎゅーんと伸びていて、あまりに人工的に見えるせいか、、こうして上から見ると、どこかほかの惑星にいるような気分になる。シカゴは裾野が広いし、なんといってもこの単調でぺたんこの土地のせいで、ドデカイ宇宙船の上に築かれたサイバー都市、みたいな孤高でぽつねんとした雰囲気さえある。まあ普通の夜景、なのかもしれないけど、やはり日本人としては、アメリカのだだっ広さを目の当たりにして、ちょっと感動的だった。LAも平らではないけどだだっ広いので、似てるかと思いきや、シカゴのようにひたすら真っ直ぐに走る大きな道はあまりないので、やはりサイバー度はシカゴの勝ち、です。



シカゴの「地球の歩き方」

シカゴに行ったことがあるという友人はあまりいないのをみても分かるとおり、日本人にとって人気のある観光都市とはいえないだろう。多分一番多いのは、駐在員とその人たちを相手に商売をしている日本人というところかしら。地球の歩き方で紹介されているのは、せいぜいダウンタウンの高層ビル街の建築物と、フランク・ロイド・ライト、くらいのもの。地球の歩き方のような最も一般的なガイドブックは、当然、最大公約数の読者を想定して作られているので、ピンポイントで知りたい情報が載っていることはあまりない。それでも、それなりにトレンドに敏感な特集を組んでいたりするもので、驚くことがある。例えば、サンフランシスコのミッション地区は、割と広範囲な地図と店舗紹介が載っていて、意外にやるなあと思ったりしたもの。

それに比べてシカゴのエリア紹介と地図は、びっくりするくらいスタンダードの域を超えていない。もう何十年も同じ内容なのではと思えるほど。実は買ったことはなくて、毎度地図をちょこっとコピーして持っていくだけなのだけど、使えたためしがない。私は3度もシカゴに行ってるのに、いまいち地理を把握できてないのは、自分の行動範囲を示す地図をまったく見ていなかったことによるものと思われる。今回はさすがに一人でバスに乗ったり、なんといってもアイフォンで地図を見ていたので、ちょっとは改善したけれど・・。いつまでたっても地理がわからん!と言うと、シカゴの人は、シカゴは広いからな、と言う。人に連れられて動いていると、自分がどこにいるのか把握できないのも原因だけど、とにかく、紙でまともな地図を見ていなかったのが大きい。まあシカゴに”ヒップ”なエリアがあるかといえば、まああるけど・・くらいの感じでしかないとはいえ、あまりにも省略されすぎだ。

帰ってきてから、改めて歩き方を見ていたら、面白い箇所を見つけた。ずばり、「乗ってもいい&乗ってはいけないバスのライン」。何番のどこからどこあたりまでは乗るな、と具体的に指示されている。こんなの初めて見たので面白かった。たしかに、シカゴはダウンタウンのループ内の人通りの多い場所、オークパークのような平和な離れ小島、一部のヤッピーエリアなどを除く大部分は、日本から来た旅行者だとちょっと緊張する場所ばかりかもしれない。というか、旅行で来てそれなりのホテルに泊まっていれば行くような機会もないのだろうけど・・。私は一人でバスを乗り回してたけど、カリフォルニアよりも、都会的な人々の硬さを少し感じた。友人は、バスで危ない目にあったり、事件を目撃したことは一度もないと言ってたな。でも日本人の目から見れば、車内の雰囲気はちょっと荒々しい。しかし乗ってはいけないバス、ってw
ちなみに、同じく地球の歩き方でボストン中心部の地図を見ていたら、川から南のエリアがグレー一色になっていて、行ってはいけません、と書かれていた。わかりやすいw よっぽどガラリと雰囲気が変るんだろうなぁ。そんなこと書かれてると行ってみたくなってしまう。
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North America 2011 : Toronto (Oct 10th-Oct 12th)

もうだいぶ前のことのような気がしてくる今日このごろですが、昨年9月に始まった北米旅行の続き。廻った順番は、

LAーグランドキャニオンーSFーシカゴートロントーNY

なので、前回まで書いたSFの次はシカゴになるけど、どう書いていいか詰まったので、トロントへ飛びます。どこが一番よかった?と聞かれたとき、いつもシカゴと答えるのだけど、とりあえずシカゴ飛ばし。

シカゴとNYの間をどう廻るかにけっこう頭を悩ませてしまった。カナダも行ってみたい、でもこの間にあるアメリカの普段行かなそうな都市(デトロイトやらクリーブランドやら)にも行ってみたい、など欲張ったため。そしてちょうどアンドリュー・バードのライブがあるNY州ロチェスターも、間に位置していた。実はシカゴにいる間にもまだ迷っていて・・。結局ライブは諦めて、カナダならコミックの出版社があるモントリオールに行ってみたかったのも諦めて、トロントに行くことにした。関西にいたころの友人がずっと住んでいるのだ。

そんなこんなでとろとろしてたら、トロントーNY間で乗ろうと思っていたアムトラック(電車)のチケットが売り切れている!まさか売り切れると思ってなかったので動揺していたら、シカゴでの友人が、MEGABUSという安いバスを教えてくれた。これイギリスでも乗ったことがあるコーチ。トロントでお世話になった友人は、交通手段を探すときは、よろず掲示板craigslistもチェックするとのこと。ふむふむ。

えーと、SFを出てから、写真が乏しくなっているのであしからず・・。



シカゴのオヘア空港をまだ真っ暗な早朝に出発。空港までいつもなら電車を使うのだけど、暗いのと、最寄り駅にエレベーターがないのが面倒でタクシーに乗ったら、ものの20分ほどで着いた。飛行機もチケットを買うのが遅くて直行便は高くなっていたから、乗り継ぎ・・。遠回りになるフィラデルフィアで乗り継いで午後トロント着。フランス語表記があるのでさっそくカナダに来たなーと実感。バスと地下鉄を使って40分ほどで、友人宅の最寄駅に到着。地下鉄の車内に黒いフレンチブルドッグが乗ってきて、床にベターっと這いつくばっている。堂々と犬も乗れる地下鉄、いいなぁ。日本だったらケージから顔がでてても怒られるってのに!
ちなみにトロント滞在は、全部で1日半もないくらい短かったので、あまり見て回れなかった。

SFのコミックフェスで会った、台湾系カナダ人でトロント在住の作家が、トロントならBloor通りに行くといいよ!と言われたのだけど、友人宅はまさにoff Bloor stで、ど真ん中。トロントの目当てだったコミック店も、この辺にある。空港に着いたときから感じていたけど、実際に通りを歩いてみると、あまりの緊張感のなさにびっくりする。あ・ん・ぜ・ん! シカゴの直後なので余計にそう感じたのだろうけど、それにしてもまあのんびりしていて、街の見た目はアメリカとさほど変わらないけど、空気は全然違う。

どうやらBloor通りはトロントでも活気のあるエリアらしいけど、この通りは韓国人街でもある。ハングルの看板だらけで、歩く人もアジア人がとっても多い。


SFに居た頃は、日本食を食べつつ、シカゴに着いたら日本食を自炊するぞ!と意気込むほどだったのに、シカゴに着いたとたんまったくやる気にならず日本食は遠のいた。でもこんなにハングルを目にしたら、コリアンフードが食べたくなって仕方ない。トロントに長く住む友人に軽くBloor通りを案内してもらってから、さっそく夕食。


プルコギー!鍋ー!この旅行中ベスト3に入るおいしいディナーだった・・。さすが食べるのが好きな友人が連れていってくれたので、間違いない。やっぱ食はアジアよねぇ、もぐもぐ。周りを見ても、やはりアジア人ばかり。
翌日Bloorを一人で歩いてて、ラーメン屋(日本人の店員はいなかった)が目に入ったので思わず入ったら、まずかったけど10ドルは取られたよ・・。日本食は当たり外れが激しいとか。


これは世界初のディスカウント店と豪語するお店、らしい。たしかにオールドスクールな外観。


ハロウィンが近かったのでかぼちゃだらけ。

友人にジャマイカンエリアなどにも案内してもらい、Bloor以外におすすめのエリアはあるか聞いたけど、あんまりなさそうだった。だとしたら、トロントってめちゃ小振りというか、あんまりハプニングタウンじゃないってことなのかしら。シカゴで会った人たちは誰もトロントに行ったことがなく、カナダ人って面白い人が多い、くらいの情報しか得られなかった。ほかにも地球の歩き方に載ってたQueen Stというとこまで歩いていって、洋服や雑貨店など探したけど、見事に何もなかったなぁ。カフェに入っただけで退散した。


偶然にも友人宅からめっちゃ近いところに、トロントのお目当てであるコミック店があった。The Beguilingのオーナーは、トロントのコミックフェスも主催するなど、カナダのコミック業界の要ともいえるお店。店内はすごく狭いけど、ぎっしりと本で詰まっている。アメリカで行ったことのあるコミック店はわりと整然としてるところばかりだったけど、ここは古本屋のような雑多な感じ。けっこう古くから営業しているお店なので、古い在庫が混ざっているせいか、かなりコアな印象。わりと長い時間居座ってたのだけど、その間に若い女の子が履歴書を持って、スタッフ募集してないか聞きに来ていた。イギリスでもそうだったけど、バイト募集してなくても、履歴書は預かっておくから空きが出たら連絡する、というのがパターンで、その女の子も同じことを言われていた。
せっかく来たので、お気に入りのマスかき漫画を描いていて、長らくカナダに違法滞在していたJoe Mattのコミックブックがあったので購入。彼は今LA在住なので、LAのおすすめ本屋を聞いたらちゃんと返事をくれたいい人です。

目的を果たせたので、あとはぶらぶらしてただけ。ちなみに、カナダはタバコの販売が厳しいと感じた。アメリカでもタバコは店頭には置いてなくて、カウンターの後ろにあるものだけど、カナダのいくつかの店では、カウンターの後ろにあるのはもちろん、さらに見えないように棚に閉まってあるところもあった。もちろんすごく高い。LAだけが激安だったなぁ。あれはなんだろう。

友人宅は、1軒家を何人も(6人くらいだったかな)でシェアしている。彼女は2階で、バスルームとキッチンを中年のおばさんと2人で使っていた。



キッチンをでると広いテラスがあって、ここでビールを飲む。いい暮らしだ・・。周辺には安くておいしいレストランがあり、アジア食材も手に入りやすいし、とても住みやすいとのこと。納得! 安全そうだし、人は少ないし、冬が寒すぎる以外はたしかに暮らしやすそうだった。

なんせ1日半なので、街をまわることはできなかったけど、思ったよりもこじんまりしている。トロントでこれなのだから、やはりカナダは活気があるというよりのんびりしているのかなぁ。面白そうなヒップなエリアはなさげだったけど、住みやすいのは住みやすいだろうな。とりあえず、アメリカとは似ててもなんか違う!(aka緊張感なし)ということは分かった!


最終日はこれまた早朝に友人宅を出て、地下鉄でダウンタウンにあるバス乗り場に向かう。ここで初めてダウンタウンを見たけど、このあたりはモールやらチェーン店やらオフィスビルなどがひしめいていて、都会らしい雰囲気だった。
MEGABUSは青い二階建てバスで、ここからNYまで10時間はかかったはず。バス車内はわりと快適で、wifiは不安定だけど、入らなくもない。この日は一日中バスの中で過ごすことになるわけだけど、唯一のイベントは、初めての陸上国境越え。どうやって出入国するのか?

途中何度かの休憩をはさみながらバスは爆走。休憩は日本の長距離バスの場合と全く同じ風景。大型バスが並んでいて、みなそれぞれトイレに行ったりタバコ吸ったりスナック買ったりで、既視感・・。そして山場の出入国。NY州バッファローのオフィスに近づくと、道順に決まりがあるのかゆっくりとバスは進む。まわりにはなーんにもない。
乗客は、預けたスーツケースなど所持品は全て持ってバスを出なければいけない(入国拒否されると戻れないこともあるから)。窓口は3つで、とても入国管理局と思えないのんびりした雰囲気。スタッフもどこか口調が間延びしている。一列に並んで荷物を機械に通して、あとは空港のイミグレと同じ。一言も口を聞くこともなくあっさりとパスポートを返された。スーツケースをひきずってまたバスに戻り、席に着く。昔イェンスからアメリカとカナダの国境越えはすごくうるさくて、よく尋問されると聞いてたのでちょっとびびっていたけど、なんとも簡単に済んでよかった・・。

マンハッタンに着いたのはもう暗くなった8時すぎ。おお!マンハッタンの夜景が見えてきた!みたいなのを期待してたけど、あまりよく見えないうちにいつのまにか到着していて残念・・。13年ぶりのNY! ターミナルではなくミッドタウンの道端に適当に降ろされ、とりあえずタクシーを拾ってホテルへ。
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North America 2011 : San Francisco (Sep 28th-Oct 3rd) City

このペースだと日が暮れる・・つーか年が暮れるなぁ。
急いでサンフランシスコのあちこちを。

*ホテル

秋はコンヴェンション・シーズンで、商用で訪れる人が多いに違いない。というのは、ホテルが本当に早くから埋まっていて、値段も高かったから。夏より高いはず。なので、6連泊できずに2軒はしごすることになった。

1軒目のThe Mosserは、評価が高い割ににリーズナブルで、コミックコンのおすすめホテルとしても紹介されていた。ここに泊まったら関係者の人とかいっぱいいるのかなとヨコシマなことも考えたけど、期間中は部屋が取れず・・。まあ関係者はたいてい知り合いの家に泊まってると思うけどね・・。





ベッドで一杯になる部屋なので、ベッドをソファかわりに使えるように、ということだと思う。ベッドの上のトレーはなんだろう?と思ってたけど、行って納得。これがないと食べたりするのに不便なのだった。水回りもかなり工夫してある。日本人が得意そうな省スペース設計。なぜかバスローブはあった。薄すぎて透けるから、共同シャワー使うときに便利と思いきや使えなかった。全体的におしゃれで、試供品としてカミソリやらアメニティが充実している。朝食はロビーでマフィンとコーヒーが置かれていた。場所はマーケット通りからすぐだし、便利便利。




2軒目はユニオンスクエアのユースホステルの個人部屋。ここも部屋はわりとかわいくしてある。朝食はキッチンにベーグルやワッフルがどんと振舞われていた。2軒とも、パスワードを教えてもらってwifiが使える。

サンフランシスコも宿探しが難航したけど、やっぱりユニオンスクエアにしてよかった。13年前に来たときは、友人が宿を適当に予約してくれてたのでそこに泊まったら、なんともボロくて不穏な雰囲気。こんなもんなのかなーと思うしかなかったけど、今回調べてたときに見かけたそのホテルの評価は最下位に近かった。マーケット通りに面してるけど、ちょうどユニオンスクエアが終って、雰囲気がヨレっとしてくるあたりにある。前を通って、うわーここやばいなーと。まあそうでもないだろうけど・・。アメリカの都市は、ここは大丈夫だな、この辺はちょっとやばいな、というのがかなりはっきり肌で感じるところがすごい。通り1つで変わるのも分りやすい。
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North America 2011 : San Francisco (Sep 28th-Oct 3rd) EAT−etc.

サンフランシスコで食べたものの続き。

サンフランシスコといえば全米、いや、世界一規模のチャイナタウン!お粥を目指して元気よく向かう。弥太郎本で薦められていた店と、ネットで探して見つけたところを比べてみる。前者は普通に英語メニューもあり、人通りの多い道に面している。後者は、英語メニューがないけど、美味しかったと日本人が一押ししているのを読んだ。チャイナタウンのはずれにあるという英語メニューなしのほうに行ってみる。朝10時ぐらいの半端な時間なのに、店はほぼ満席。100%チャイニーズ。入店して中国語は話せないことが分ると、ディムサム!(飲茶)と言われて席に案内される。うーん、ディムサムではないけど、とにかく座る。ワゴンに飲茶を乗せてテーブルを周るおばちゃんが、海老の小龍包?みたいのを見せながら何か言って、ぽんと置いていった。飲茶は基本なのか?と食べてたら、片言で英語を話してくれるマネージャーのような人がきたので、お粥が食べたいと筆談しようとしたら、粥という字が思い出せなかったけど、似たようなものを書いたらわかってくれた。





でてきたお粥は、米の形がほぼなくなったスープのよう。中国本土で食べたことはないけど、アメリカのチャイナタウンで食べる中国料理って味が薄い。このお粥も然り。すごくあっさりしていて生姜が効いてる。こういうところは美味しいお茶が飲み放題ってのも大好き。
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North America 2011 : San Francisco (Sep 28th-Oct 3rd) EAT−BURRITO

サンフランシスコはアメリカの中でも食べるのに困らない、とは聞いていて、多分それはバークリーなどでは土地柄もあって定着しているオーガニック流行りと関係している。あとは、パンが美味しい店がある、エスニック料理が充実している、などなど。一人旅だとなかなかじっくりレストランで食べることも少なくなってしまうので、グルメな人には参考にならないかもしれないけれど、食べたものを少し紹介します。

今回のアメリカ旅行で食べた中で、今一番恋しいものといえば、ブリトーに尽きる! 日本ではブリトーといえばセブンイレブンの、あのねちっこい生地にチーズとハムなどがはさまっている薄っぺらいやつ、になってしまうけれど、あれはブリトーでもなんでもないことがよく分った・・。そういえば、このときまでにちゃんとしたブリトーって食べたことがなかったかもしれない。イギリスでは見かけなかったし、今までアメリカに行ったときも、食べたかどうか記憶にない。それと、ポートランドが舞台の愛読マンガ、CLUTCHで、主人公がやたらブリトーを食べているからずっと気になっていたのもある。彼は食べたあと、あー食べ過ぎた!とよく後悔してたりするけど、とにかく、ブリトーって巨大、かつずっしり重いのだ。

 
どーん!厚みもけっこうあります。
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Movies

旅行中に観た映画など。



Our Idiot Brother

@サンフランシスコ。
これは町山さんがキラキラで以前紹介していた映画。バカ正直で他人への悪意ってものがカケラもない主人公と、彼の女姉妹3人組。めんどくさい兄貴を押しつけ合いつつも、最終的には彼のおかげでみなが救われる。町山さんはこの主人公を聖書にでてくる使徒パウロになぞらえてたけど、まあそう言われればそんな話。姉妹にマンネリ夫婦で悩む(夫はスティーブ・クーガン)エミリー・モティマー、キャリア志向でがつがつなエリザベス・バンクス、ちゃきちゃきしたレズビアンにズーイー・デシャネル。ナイスガイコメディが大得意なポール・ラッドはいつものこととして、こちらの3姉妹の関係が面白い。ズーイーの彼女役のラシーダ・ジョーンズが好演!




****




Crazy Stupid Love

@NY。
妻に離婚をせまられたサエない主人公(スティーブ・カレル)が傷心のうちに通い詰めるようになったバーで出会ったイケメン男(ライアン・ゴスリング)が、彼をモテ男にするために大改造を申し出る。すっかり変身した(そうでもないか)主人公はなんとか気を取り直しつつも、10代のころからの付き合いである妻が忘れられない。豪華キャストで、最初はつながりの見えない登場人物たちが最後に鉢合わせする群像劇。お持ち帰り率100%を誇るライアン・ゴスリングがエマ・ストーンというgame changerに出会って、真面目に付き合いだすところがよかったなぁ。この映画も、前のOur〜でも、「長年連れ添った夫婦がうまくいかなくなるのは、互いが性的に魅力的であろうとする努力を怠るからだ」っていうテーマがあって、アメリカっぽいなぁと思う。




***




The Big Year

@NY
バードウォッチング愛好者にとっての最大のイベントであるビッグ・イヤー(1年の間に見た鳥の数を競い合う)に挑む、バックグラウンドのそれぞれ違う3人の奮闘劇。記録保持者でプライドが高く、結局結婚生活を犠牲にする人、成功したビジネスマンで、引退して長年の夢を叶えようとする初老の男、金も女もないけど、これだけが最後の砦、という青年。他人からどう言われようと、Birderとしての誇りと熱意みなぎる3人のコメディ・・だけど、これだけばりばりのコメディアンがそろってる割には、そんなに笑いどころもなく、なんだかいい話としてしっとりまとまっていた。もうちょっとはじけてても良かったかなぁ。ちなみに、役作りのリサーチにしゃかりきになっていたのはジャック・ブラックで、あとの二人は彼に教えてもらっていた、らしい(スティーブ・マーチン談)。




***




Weekend

シカゴのMusic Boxにて。クラシックな映画館だったなぁ。
舞台はイングランド(多分南部)。カウンシルフラットに住むゲイの主人公が、クラブ出会った男と過ごす48時間。愛を信じる主人公と、そんなもの幻想だ、という男。ほとんど会話で構成されていて、どれくらい聞きとれたかなぁ。でも脚本が練られててキメ細かく、正直な映画だった。最後男はポートランドへ旅立ってしまうのだけど、なんだかすごく悲しかったのを思い出した。
舞台はどこだろう?と話し合ってたのだけど、訛りと、国際空港に向かうのに2両列車で旅立ったので、ロンドンの郊外か、もっと離れた南部のどこかかもしれない。UKものはやっぱり空気がどんよりしてる。
観客はわたしたち以外、みな男性二人組だった。




***

飛行機で観たのはミッドナイトインパリス。オーウェン・ウィルソンがウディ・アレンの真似を旨くやっていると聞いたけど、うーん、真似などしなくてよろしい!て感じだった。作家の主人公が妻とパリにやってきて、一人でふらついてると突然20年代のパリへタイムスリップするという話。フィッツジェラルドやゼルダ、ヘミングウェイらとおしゃべりして大興奮。最後に、彼が妻を選ぶか、パリを選ぶか、という選択んところだけが面白かったかなぁ。飛行機で映画観るとよく聴こえないので、もう一度観たいけど。
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North America 2011 : Grand Canyon (Sep 26th-27th)

9月26日午後3時にグランドキャニオン公園内にあるロッジに到着。シャトルの発着が宿泊するロッジだったのでちょうどよかった。私が泊まったマズィウィック・ロッジは、いくつもの棟に分かれている。
公園内のホテルは予約で先まで埋まっていることが多いけど、月曜日だったからか、たまたま運良く一部屋空いていたのだ。御覧の通り快晴。気温も高くて、完全に陽が落ちないかぎり、過ごしやすかった。



チェックインしてから、まだ日の入りまで時間があるので散策。公園内はとっても広いので、ホテルや見晴らしのいいポイント、観光案内所の間を無料のシャトルバスが走っていて、停留所で待ってぽんと乗るだけ。ルートは3つある。なかなか動きやすいようにできていて、大変便利。





昼間のキャニオンはこんな感じ。けっこうギリギリまで人が歩けるようになっている。
ポイントの間を気軽に歩けるトレイルが結んでいて、そこを辿りながら次のポイントに向かう。本格的にトレッキングしたい人用のトレイルもあって、どんどん谷を降りていくのが見えたけど、自己責任な世界かも・・。

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North America 2011 : Flagstaff (Sep 26th)

早朝4時半、アリゾナ州フラッグスタッフ。着いたはいいけど、暗いのでモーテルまでの道がいまいちつかめず、とりあえず駅をでたら、Roadway Innの青い看板がすぐに現れたので、ああここ!とブザーを鳴らして寝ているだろうスタッフを呼ぶ。超機嫌悪そうなねえちゃんがでてきて、私が渡した予約確認の紙をしげしげと長いこと眺めている。何時間かして近所を散歩していて気付いたのだけど、この駅前のRoadway Innのほかに、少し駅から離れたところにも同じモーテルがあった。地図をみて考えてみたら、私がネットで予約していたのは、そっちのほうだったのだ・・。だからねえちゃんが訝しげだったのか。でも何も言わず機転を利かせて部屋をくれた。2重課金されてませんように・・。っても40ドルほどだけど。





とにかく、こわいぐらい晴れてます。

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North America 2011 : Amtrak LA-Flagstaff (Sep 25th)

9月25日。次の目的地グランドキャニオンへの中継地点であるフラッグスタッフへ向かうアムトラックのSouthwest Chief号に乗る。

アムトラックはアメリカの長距離鉄道会社。全米をくまなく網羅しているわけではなく、大都市をハブにして、いくつかの路線が走っている。特にシカゴは真ん中にあるせいか、路線が集中している。20世紀前半まで主役だった鉄道は、庶民にも手が届くようになった車の普及によって衰退していく。今では、長距離電車はゆったりした旅をしたい人向け、あるいは東部では都市間距離が短いため、通勤にも使われることもある。ちなみにサンフランシスコ−シカゴを走るCalifornia Zephyr号は、まるまる2泊3日かかり、一番安い個室でも1000ドルでは足らない。アムトラックが高級ホテルと言われることもあるのも納得。そしてアムトラックといえば、よく遅れるので有名。これは貨物列車を優先して走らせるから、らしい。

出発は午後6時過ぎ。それまで荷物が邪魔なので、ダウンタウンにあるアムトラックの発車駅、ユニオンステーションでスーツケースを預ける。1日3ドル。

アムトラックについて調べていたら、とにかくこのユニオンステーションが素晴らしいという記述をよく見かけた。駅まわりの環境とはうってかわって、たしかに雰囲気のあるクラシックな建物と内装。




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