Run Christian, Run

Belle and Sebastianのファンジン作りました。カテゴリーのzine,comicをチェック!

最近観た映画



50/50

久々にレディースデイの映画館へ。アメリカ旅行中に上映してたのだけど、これは日本にもくるだろうと思って取っておいた映画。大抵映画を見るときは、冒頭あたりでどこが舞台か景色で探るのだけど、坂が多くて海が見えて、というあたりでサンフランシスコかなと思ったら、Pike Stの看板とタワーが見えたのでシアトルかなぁ、と。実際の舞台はシアトルだけど、撮影のほとんどはバンクーバーらしい。セス・ローゲンはバンクーバー出身なのだとか。

この映画の脚本を書いた人の実話で、当時からセス・ローゲンと友だちだったので、ガンになったときに彼からこのネタで書いてみろよ、と勧められたのだそうだ。映画では二人はラジオ局勤務という設定になっているけど、実際はテレビ番組を作ってたらしい。

神経質できっちりした性格のレヴィットがガンにかかって闘病生活を送るも、ローゲンが今までとまったく変わらずに、おい、お前彼女と別れたんだから、誰かひっかけてヤれよ!とけしかけまくる。でも実は、陰でガン患者と接するためのハウツー本を読んで勉強していたと分かるシーンで、館内では、もらい泣きの音があちこちから。じんとするシーンもあるけれど、基本的にはローゲンがいつもの調子でぎゃあぎゃあ騒いでいて、主人公は淡々としている。あまりドラマチックに描いていないので、とてもリアル。

J・G・レヴィットがとっても良い!普通の青年なんだけど、抑え目で味があるなぁ。前にデヴィッド・レターマンショウでゲスト出演していた映像を観たとき、すごく快活で、頭の回転の早い人だなぁと思った。実は子役時代があって、芸歴が長いのだ。500日のサマーから注目され出して、次回作はスピルバーグのリンカーンや、バットマンの続編でも大きな役を演じるらしいので、楽しみ!

ちなみに、50/50のなかで、山崎まどかが名セリフに選んでいた、「君にパンケーキを焼いてあげるよ」は、たしかに名セリフ! しかもあのタイミングであの状況で言われたら、キュン死ってやつだね・・。




山本五十六

友人が鑑賞券をもらったというのでお供した。
山本五十六といえば、人気ナンバーワンの軍人だから、過剰に英雄視してるようなチャチい映画だったらどうしようと思ってたけど、なかなか地味で素晴らしかった。この世界の一人者であろう半藤一利さんの原作映画化で、監修もしているので、浮ついたところもなく、安心して観られる。一時、戦争関係の本をよく読んでいたことがあって、半藤さんの本も読んでいた。戦争の話になると、あんな戦争するなんて、日本は間違っていた!か、あれは自衛戦争だったのだから間違っていない!のどちらかに重心がかかりがちだけど、半藤さんは生き残った軍人や政治家など大量に直接取材をしているし、冷静な視点をもって書かれていると思う。なので、山本五十六本人が人格者であり、当時の軍中枢にいた人間の中では極めてまともな判断を下せる人だったことを映画では描いているけれど、大げさではなく非常に落ち着いたトーンで語られているし、ヒーローを絶賛するような調子でもない。

どうして無謀な戦争をはじめることになったのかという話題になったとき、よく陸軍の暴走のせいだと言われるけれど、それだけでなく、世論が戦争を強く望んでいたことも忘れてはいけない。当局の監視の目があったのは当然だけど、その世論を煽ったアジテイターとしての新聞の役割も大きかったのだ。市民が戦争はもういやだ、と言い出したのは、実際に大都市への空襲が始まってからのこと。太平洋戦争が始まる前は、長引く日中戦争のイラ立ちと景気の悪さもあって、市民の間にどうしようもなく鬱屈とした空気が流れていた。そこで、こうなったらアメリカと開戦だ!という気になるのがやはりわかりづらいけれど、当時の空気はそうだったんだろう。太宰治や伊藤整などの知識人も、開戦のニュースを聞いて、これで世間がぱっと明るくなった、と書き残しているとか。こればかりは本当に、当時の空気を想像するしかない・・。

人々はあまり情報を得られてなかったというのもある。映画の中で、三国同盟を早く結ぶべきだと息巻く将校がヒトラーのわが闘争に心酔しているけれど、日本語訳には、ヒトラーが日本人は劣等なヤツらだが、我々の利益になるなら使ってやってもよい、と語る件がごっそり抜け落ちているのを指摘するシーンがちゃんと入っていた。

山本五十六は、徹底して対米戦を回避しようと最後まで頑張った人。本来ならたとえ戦争に負けても、軍のトップは戦死せずに生き残るものだけれど、彼は自殺ともとられるように、自ら前線に赴いて途中で爆撃されて死んでしまう。日本にもこういう人がいたのだ、ということはやはり覚えておきたいなぁ。

映画の中で、真珠湾攻撃の際に、最後通告は必ずアメリカに届けるようにと念を押すものの、実際には届かずに、奇襲ということになってしまう。これは、今のところ在米大使館で翻訳作業が遅れたためだとされている。でも最近、アメリカは暗号を解読してパールハーバーが攻撃されることを事前に知っていたことを裏付ける可能性のある資料が出てきた。ずっと、戦争開始の口実にするためにルーズベルトはそんなこととっくに知ってた、という説もあったけど、実際に証拠となりうるものが見つかったのは初めてなのだそう。こうやって歴史ってはるか遅れて真実がぽつぽつと明かされるものなのだなぁ。そしてその真実って、もはやあまり役に立たない・・。

印象的なのが、山本五十六が食べるシーンがすごく多いこと。家族との夕食、甘いものから船上でお茶漬けをすするシーンまで、本当によく食べている。すごく良い演出。また、役所広司がやってるから、もう文句なしに人格者に見える。日本のトム・ハンクスだなぁ。意外に吉田栄作が出番が多くて、ちゃらくない。なんとなく、良かったねぇという気になる。対してギバちゃんはイマイチで、思わず吹きそうになるのをぐっとこらえた。





突然炎のごとく Jules et Jim

BSで放送してたのを鑑賞。タイトル見ても、たしかに昔観たけどどんな内容だっけ?と思い出せない。原題をみてやっと思い出した・・。

ジュールとジムの不滅の友情のほうに惹かれて、ジャンヌ・モローはどうでもいい・・ってなっちゃうなぁ、どうも。彼らのどちらかが、彼女は特に綺麗でもないし、と言うシーンがあったけど、たしかに綺麗でもない。キャシー・ベイツにそっくり。でも彼女がファム・ファタルなんだなぁ。女としてはいまいちわからん。

昔観た時はあんまり気にしなかったけど、彼らはフランス人とドイツ人で、第一次大戦では敵味方に分かれてしまい、お互いすごく心配し合うことになる。こういうのって当時のヨーロッパではよくある光景だったんだろうなぁ。なんせ陸続きなんだし。

ナレーションで話してる内容が、日本のそれとはまるで違うのは当然として、英語圏のそれとも全く違うなあというのが印象的。やはり別の文化圏。翻訳すれば分かるというのではなくて、これはすごく説明しづらいのだけど・・。英語と日本語でも違うのだよなぁ、話す内容自体が。ここ数年、英語の映画ばかり見ているので、字幕に完全に頼りきるのが心もとない気分になってしまうけれど、フランス映画もいいですね。新鮮だー。
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最近観た映画

プライベートライアン  Saving Private Ryan

冒頭三十分を見逃したのが影響してるのかわからないけど、いくら兄弟がみな戦死したからといって、残ったライアンを帰国させるために探し出せ、なんて命令って実際にあるのかなというところが気になってしまった。ライアン一人のために危険を犯すことに意義を見出していくのはストーリーとしてアリだけど、そもそもそんな任務ってあるのか?なんか見逃しor聞き逃したのかなぁ。

評判?のラストの戦闘シーンはかっこ良かった。首が吹っ飛んだりするスピルバーグのリアリティへのこだわりが発揮されていた。塔に登った弾切れ寸前のスナイパーが神に祈りながらばしばし仕留めるシーンがいい。滅多にこう思うことはないけれど、「神」が口から出てくること自体が格好よく見える。
トム・ハンクスはやっぱり「理想の上司」だなぁ。彼の部下のキャスティングも皆地味に素晴らしい。セクレタリーでマギー・ギレンホールの彼を演じていたジェレミー・デイヴィスが通訳役をやってるし。一時よく見かけて好きだった俳優。ポール・ジアマッティが戦ってる姿が弱そうで面白かった。彼は風貌もさることながら、なんといってもあの声と喋り方が独特。

字幕翻訳はなっちゃん。なっちゃん用語というのがあるらしく、「〜せにゃ」というのがその一つなのだそうだ。観てたら出てきたので、調べたら案の定・・。しかしさ、字幕翻訳者が有名人だからってそれで興行成績に影響するはずもなく、なっちゃんみたいなばあさんがいつまでも大口の仕事を囲うのはどうかと思う(配給会社の意向でしょうが)・・。普段エンドクレジットが終わる前に早々と席を立つほうなので、翻訳者が誰かチェックしていなかったのだけど、有名人だと(松浦美奈とか石田泰子とか林完治とか)名前が最初に出ることに最近気づいた。でもなっちゃんだと、ああまずい字幕なんだろうなー、で逆効果じゃ!


Mr. ゴールデンボール 史上最低の盗作ウォーズ Gentleman Broncos

ナポレオンダイナマイトの監督作。劇中の看板にナヴァホの文字が見えたので、アリゾナとかの西部あたりが舞台かしら。ナポレオンと似た路線で、ど田舎の幾分ハングルーズしている人々のゆるい世界。digする人はdigするけど、そうでない人はアウトかしら。ナポレオンほどのキャラクターはいないのでその分ついていけないかも。
主人公の青年は、SF(サイエンス・ファンタジー)小説を書いていて、その道の売れっ子作家であるキモい男と、そのファン達が出てくるのだけど、こういう人らがデカいコミコンとかにいるんだろうなぁ。
なぜかバタくさい言葉使いになってしまった・・。ハングルーズという単語、村上春樹の昔のエッセイにたまに出てくるけど、調べても意味がすぐにでてこないってことは、あんまり使われてる言葉じゃないのね。英語だとhang loose(ハングルース)でした。


マンオンワイアー Man On Wire

綱渡りが得意なフランス人青年フィリップは、ワールドトレードセンターの竣工を待ちわびていた。あの2つの棟の間を、綱渡りしてやる! フィリップとその仲間たちが、警備の目をくぐり抜けて夜中に忍び込んで準備し、翌朝決行するまでの様子を回想する。
何度も大西洋を行き来し、前もって長い時間をかけて練った計画は最後まで無謀だと本人たちも思っていた。結果フィリップは何度も棟の間を往復する。偉業を成し遂げた感動の物語かというと、それがそうでもない。仲間同士のスレ違いやフィリップの破天荒な性格ゆえに、完璧な計画というよりも、どうみても少年の肝試しのようなノリに見える。それでも成功したのだからびっくり。綱渡りもすごいけど、彼のキャラクターが濃ゆすぎ。綱渡り後、警察に捕まるも、一躍有名人になった。「なんでこんなことやったんだ?そればっかり聞いてくるんだ。アメリカ人はつまらない質問するんだな」こういうフランス人のアメリカを皮肉る発言大好き。

ところで、フィリップのフランス訛りの英語といい、妙なハイテンションといい、このキャラクターはミシェル・ゴンドリーにそっくり・・。たしか恋愛睡眠のすすめのDVD付録だったと思うけど、彼のドキュメンタリーを観たら分かってもらえると思う・・。


僕らのミライに逆回転 Be Kind Rewind

邦題が意味をなしてないけど、まあいいや。
ニュージャージー州のサエない町で細々と営業しているレンタルビデオ店(VHSオンリー)。どの映画に出ててもとにかくひっちゃかめっちゃかに暴れるジャック・ブラックが、送電線に触れて電気人間になってしまい、店のビデオの中身を全部消してしまう。じゃあオレたちで映画作ってそれを貸し出せばいいじゃないか!ってんで、ゴーストバスターズやらラッシュアワー2のヘボいパロディを次々に撮影して、適当に貸し出してたらえらい人気がでた、というストーリー。監督のミシェル・ゴンドリーはオモチャ撮影とか大好きだけど、もう彼のやりたいこと出し切りました!って感じで、うーむ、なんか楽しそうだけど、ストーリーはつまらないぞ・・。電気の話はどうなったんだ、とか、いくらなんでもレンタルした映画が、近所で撮影した20分のビデオじゃ怒られるだろ!とか、つっこみどころは満載(現実的なオチもちゃんとあるけど)。貧乏だけど柄は悪いけど、心は優しい人々の住むコミュニティという御伽話の世界。ミア・ファローなんかがでてくるのも、御伽話ぽくて妙に納得する。
ミシェル・ゴンドリーは最近ハリウッドから遠ざかってるイメージがあるけど、またチャーリー・カウフマンと組んで戻ってきてほしい。調べてみると、ノーム・チョムスキーのインタビューをアニメ化した映画ができかけているらしい・・。チャーリー・カウフマンといえば、映画の中で、ライバル店の店員役で出てるような気がするけど、どこ調べてもでてこない。違うのかなぁ。
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バード近況、シカゴの旗

アンドリュー・バードの新譜情報でてます。


あれ?? なんか90年代のネオアコのジャケみたいだぞ。久々にJay Ryanのイラストを期待していたのになぁ。

トラックリストも公表されてるので、来日のときにもやっていて気に入った新曲を探したけど、それらしきタイトルが見当たらない。タイトルは変わってることもあると思うので、入ってたらうれしい。

ここ数年おなじみの固定メンバー(ドラム・dosh、ギター・ジェレミー、ベース・マイク・ルイス)と、いつもの自分のスタジオ(イリノイの田舎にある元農場)なので、大きく雰囲気は変わってないのかなぁと想像する。
個人的には前作があまりぴんとこなかったのは、録音の影響も一因だと思う。といっても私は音のことは全く分からないので手触りだけだけど、この農場録音が始まったWeather Systems以降、Armchairまではわりと音がくぐもっていたのが好みだったのかもしれない。前作は音がすっきりしすぎてて・・。




teaserとして短い映像もアップされているので観たら、ぷふー!
この着古したTシャツに描かれてるのは、シカゴの市旗なのです。私はシカゴ滞在3度目にして、こないだ初めて知ったのでした・・。しかし地元人でこういうTシャツ着てる人っているのねー。


こないだ行ったときに、これまた初めてシカゴのランドマーク、ハンコック・センターという高層ビルの展望台に登ってみた。そこのおみやげ屋さんはこの市旗グッズだらけ。今愛用中のマグ。
どうでもいいけど、日本語でシカゴは「市俄古」と表記するらしい。なんかヤンキーが使う当て字みたいだな・・。

しかし、新譜発売の3月に向けてのプロモーション活動が気になる。インタビュー記事がある程度出るといいなぁ。日本盤はどうかしらと一応前作を出したホステスのサイトを見てみたら、載ってない。出るのかなあ・・。
前作は日本の雑誌はいくつレビューが載ったんだろう。長文でバード記事が読みたいものです・・。ミュージックマガジンとか、やってくれないかなぁ。英語のレビューって読んでると頭痛くなることが多くて読みづらい(難しい形容詞がいっぱいでてくるから)。

ちなみに新譜情報をいち早く載せたpasteでは、リリースが楽しみランキングで6位に入ってる! 別のランキングでは、40歳以下の優れた音楽家○人、みたいのにもちゃんとランクインしてたなぁ。日米での温度差激しいね。

そして今年はコーチェラに参加。コーチェラは一度行ってみたいフェスだなぁ。

新譜収録曲。あれ、これ前にもブログにあげたような気がするけどいいか。

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hobo weddingは悪趣味か?


少し前になるけど、Etsyブログに投稿されたあるカップルの結婚式がインターネット上で話題になった。新郎新婦が晴れの舞台で選んだテーマはHobo Wedding。1929年の大恐慌で職を失い、単身であるいは家族に送金するために仕事を探しながら全米を渡り歩いていたhoboと呼ばれる人たちのファッションをテーマにした手作り結婚式。彼らの結婚式を悪趣味だとして揶揄したサイトがきっかけになって話題になり、炎上したEtsyの記事のコメントは、今ではすべて削除されている。



サラとブライアンは、ありきたりの結婚式にするつもりはなかった。2人とも信仰心が熱いわけでもないし、家族は楽しいことが大好きな人たちなので、気楽で楽しい、心のこもった結婚式ができればいいと考えていた。大恐慌時代の風俗がもともと好きだったけれど、すぐにそのアイデアに飛びついたわけではなくて、ブライアンのおばあちゃんの結婚式の様子を聞いていたのも影響している。40年代に行われたおばあちゃんの結婚式では、豪華な食事の代わりに、各テーブルの真ん中に積み上げられた、くるまれたサンドイッチをテーブル同士でフットボールのように投げつけ合うものだった(アメフトのフットボールね)。質素でもアットホームな雰囲気を作りたかった。hoboが、homeward-bound(家路につく)の頭文字をとったものかもしれない、とどこかで読んだのも頭にあった。

自身もEtsyにお店を持つサラは、Etsyでドレスや衣装を買い揃え、コミック作家であるブライアンはもちろん自分で招待状を作り、写真家やミュージシャンである友人たちも協力してくれてとても素敵な結婚式をあげることができた。

この結婚式を取り上げて騒動のもとになったのは、regretsyというサイト。膨大な商品数になったEtsyで売られているゲテものを拾って紹介していて、本にもなっている。悪意があるというよりは、どちらかというと面白がったりからかっている場合が多い。商品である食べ物の写真に、髪の毛が写りこんでいたり、服を着ているモデルの女性にギャランドゥーがあるとか。みていると、本当にトチ狂ったものも売られていて(自分の髪の毛を編み込んだヘアアクセサリーとか)、これはイジらずにはいられないと思わせられるものも多い。
ただこの結婚式に関しては、貧乏でみじめな死に方をしていったような人々をネタにして、ヒップスター気取りの写真まで撮っちゃって!と、皮肉をこめながらディスっている。
ほかのサイトでは、事実かどうかわからないけど、「この結婚式にかかった費用は15000ドルらしいけど、それってhoboのコンセプトと真逆じゃないの?」というつっこみもあった。


この一連の出来事を知ったのは、ブライアンことBox Brownというコミック作家のインタビューを偶然読んだときだった。この人のことは全く知らなかったけれど、昨今流行らないコミックブック(連載ものの薄いコミック冊子)を作るためにkickstarterで資金集めをしているというので読んでみた(最近気になる話題だけど、また別の話)。インタビューの最後に、そういえばあの結婚式の騒動についてどう思うかと聞かれて、最初は笑ったけど、だんだんすごく悲しくなってきたと話している。ひどい中傷を受けてサラは泣くし、ツイッターに嫌がらせの投稿もたくさんくるし、散々だった、と。自分たちの結婚式となれば尚更で、本当に気の毒・・。

しかしヒップスター問題は根が深いなぁ。このケースだと、「ヒップスターをバカにする奴がヒップスター」の理屈もいまいち通らない。
生活苦をロマンティックに扱うのはどうかといわれると詰まるけれど、たしかにhoboカルチャーはアメリカではまじめに社会学的として、あるいはファッション風俗としても確立された分野だと思う。写真集などもでていて、欲しいと思ったことがある。アメリカの国民的作家マーク・トウェインが書くハックルベリー・フィンが人気があるのを見ても分かるとおり、アメリカ人には放浪への憧れが下地にあるとはよく言われていること。そして、いつか家族で平和に暮らしたいと夢見ながら歩いていたhoboたちもたくさんいただろう。サラがどうしてこのコンセプトにたどり着いたのかを考えると、不謹慎だとはあまり思えない。

怖いのは、ブライアンがインタビューで答えていた、ネット特有の、internet outrageのほう。なぜ知らない人から、女性差別的な罵詈雑言を浴びせられる破目になるのか・・。2ちゃんとかもそうだけど、ほんとうにどうかしてる。
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North America 2011 : Toronto (Oct 10th-Oct 12th)

もうだいぶ前のことのような気がしてくる今日このごろですが、昨年9月に始まった北米旅行の続き。廻った順番は、

LAーグランドキャニオンーSFーシカゴートロントーNY

なので、前回まで書いたSFの次はシカゴになるけど、どう書いていいか詰まったので、トロントへ飛びます。どこが一番よかった?と聞かれたとき、いつもシカゴと答えるのだけど、とりあえずシカゴ飛ばし。

シカゴとNYの間をどう廻るかにけっこう頭を悩ませてしまった。カナダも行ってみたい、でもこの間にあるアメリカの普段行かなそうな都市(デトロイトやらクリーブランドやら)にも行ってみたい、など欲張ったため。そしてちょうどアンドリュー・バードのライブがあるNY州ロチェスターも、間に位置していた。実はシカゴにいる間にもまだ迷っていて・・。結局ライブは諦めて、カナダならコミックの出版社があるモントリオールに行ってみたかったのも諦めて、トロントに行くことにした。関西にいたころの友人がずっと住んでいるのだ。

そんなこんなでとろとろしてたら、トロントーNY間で乗ろうと思っていたアムトラック(電車)のチケットが売り切れている!まさか売り切れると思ってなかったので動揺していたら、シカゴでの友人が、MEGABUSという安いバスを教えてくれた。これイギリスでも乗ったことがあるコーチ。トロントでお世話になった友人は、交通手段を探すときは、よろず掲示板craigslistもチェックするとのこと。ふむふむ。

えーと、SFを出てから、写真が乏しくなっているのであしからず・・。



シカゴのオヘア空港をまだ真っ暗な早朝に出発。空港までいつもなら電車を使うのだけど、暗いのと、最寄り駅にエレベーターがないのが面倒でタクシーに乗ったら、ものの20分ほどで着いた。飛行機もチケットを買うのが遅くて直行便は高くなっていたから、乗り継ぎ・・。遠回りになるフィラデルフィアで乗り継いで午後トロント着。フランス語表記があるのでさっそくカナダに来たなーと実感。バスと地下鉄を使って40分ほどで、友人宅の最寄駅に到着。地下鉄の車内に黒いフレンチブルドッグが乗ってきて、床にベターっと這いつくばっている。堂々と犬も乗れる地下鉄、いいなぁ。日本だったらケージから顔がでてても怒られるってのに!
ちなみにトロント滞在は、全部で1日半もないくらい短かったので、あまり見て回れなかった。

SFのコミックフェスで会った、台湾系カナダ人でトロント在住の作家が、トロントならBloor通りに行くといいよ!と言われたのだけど、友人宅はまさにoff Bloor stで、ど真ん中。トロントの目当てだったコミック店も、この辺にある。空港に着いたときから感じていたけど、実際に通りを歩いてみると、あまりの緊張感のなさにびっくりする。あ・ん・ぜ・ん! シカゴの直後なので余計にそう感じたのだろうけど、それにしてもまあのんびりしていて、街の見た目はアメリカとさほど変わらないけど、空気は全然違う。

どうやらBloor通りはトロントでも活気のあるエリアらしいけど、この通りは韓国人街でもある。ハングルの看板だらけで、歩く人もアジア人がとっても多い。


SFに居た頃は、日本食を食べつつ、シカゴに着いたら日本食を自炊するぞ!と意気込むほどだったのに、シカゴに着いたとたんまったくやる気にならず日本食は遠のいた。でもこんなにハングルを目にしたら、コリアンフードが食べたくなって仕方ない。トロントに長く住む友人に軽くBloor通りを案内してもらってから、さっそく夕食。


プルコギー!鍋ー!この旅行中ベスト3に入るおいしいディナーだった・・。さすが食べるのが好きな友人が連れていってくれたので、間違いない。やっぱ食はアジアよねぇ、もぐもぐ。周りを見ても、やはりアジア人ばかり。
翌日Bloorを一人で歩いてて、ラーメン屋(日本人の店員はいなかった)が目に入ったので思わず入ったら、まずかったけど10ドルは取られたよ・・。日本食は当たり外れが激しいとか。


これは世界初のディスカウント店と豪語するお店、らしい。たしかにオールドスクールな外観。


ハロウィンが近かったのでかぼちゃだらけ。

友人にジャマイカンエリアなどにも案内してもらい、Bloor以外におすすめのエリアはあるか聞いたけど、あんまりなさそうだった。だとしたら、トロントってめちゃ小振りというか、あんまりハプニングタウンじゃないってことなのかしら。シカゴで会った人たちは誰もトロントに行ったことがなく、カナダ人って面白い人が多い、くらいの情報しか得られなかった。ほかにも地球の歩き方に載ってたQueen Stというとこまで歩いていって、洋服や雑貨店など探したけど、見事に何もなかったなぁ。カフェに入っただけで退散した。


偶然にも友人宅からめっちゃ近いところに、トロントのお目当てであるコミック店があった。The Beguilingのオーナーは、トロントのコミックフェスも主催するなど、カナダのコミック業界の要ともいえるお店。店内はすごく狭いけど、ぎっしりと本で詰まっている。アメリカで行ったことのあるコミック店はわりと整然としてるところばかりだったけど、ここは古本屋のような雑多な感じ。けっこう古くから営業しているお店なので、古い在庫が混ざっているせいか、かなりコアな印象。わりと長い時間居座ってたのだけど、その間に若い女の子が履歴書を持って、スタッフ募集してないか聞きに来ていた。イギリスでもそうだったけど、バイト募集してなくても、履歴書は預かっておくから空きが出たら連絡する、というのがパターンで、その女の子も同じことを言われていた。
せっかく来たので、お気に入りのマスかき漫画を描いていて、長らくカナダに違法滞在していたJoe Mattのコミックブックがあったので購入。彼は今LA在住なので、LAのおすすめ本屋を聞いたらちゃんと返事をくれたいい人です。

目的を果たせたので、あとはぶらぶらしてただけ。ちなみに、カナダはタバコの販売が厳しいと感じた。アメリカでもタバコは店頭には置いてなくて、カウンターの後ろにあるものだけど、カナダのいくつかの店では、カウンターの後ろにあるのはもちろん、さらに見えないように棚に閉まってあるところもあった。もちろんすごく高い。LAだけが激安だったなぁ。あれはなんだろう。

友人宅は、1軒家を何人も(6人くらいだったかな)でシェアしている。彼女は2階で、バスルームとキッチンを中年のおばさんと2人で使っていた。



キッチンをでると広いテラスがあって、ここでビールを飲む。いい暮らしだ・・。周辺には安くておいしいレストランがあり、アジア食材も手に入りやすいし、とても住みやすいとのこと。納得! 安全そうだし、人は少ないし、冬が寒すぎる以外はたしかに暮らしやすそうだった。

なんせ1日半なので、街をまわることはできなかったけど、思ったよりもこじんまりしている。トロントでこれなのだから、やはりカナダは活気があるというよりのんびりしているのかなぁ。面白そうなヒップなエリアはなさげだったけど、住みやすいのは住みやすいだろうな。とりあえず、アメリカとは似ててもなんか違う!(aka緊張感なし)ということは分かった!


最終日はこれまた早朝に友人宅を出て、地下鉄でダウンタウンにあるバス乗り場に向かう。ここで初めてダウンタウンを見たけど、このあたりはモールやらチェーン店やらオフィスビルなどがひしめいていて、都会らしい雰囲気だった。
MEGABUSは青い二階建てバスで、ここからNYまで10時間はかかったはず。バス車内はわりと快適で、wifiは不安定だけど、入らなくもない。この日は一日中バスの中で過ごすことになるわけだけど、唯一のイベントは、初めての陸上国境越え。どうやって出入国するのか?

途中何度かの休憩をはさみながらバスは爆走。休憩は日本の長距離バスの場合と全く同じ風景。大型バスが並んでいて、みなそれぞれトイレに行ったりタバコ吸ったりスナック買ったりで、既視感・・。そして山場の出入国。NY州バッファローのオフィスに近づくと、道順に決まりがあるのかゆっくりとバスは進む。まわりにはなーんにもない。
乗客は、預けたスーツケースなど所持品は全て持ってバスを出なければいけない(入国拒否されると戻れないこともあるから)。窓口は3つで、とても入国管理局と思えないのんびりした雰囲気。スタッフもどこか口調が間延びしている。一列に並んで荷物を機械に通して、あとは空港のイミグレと同じ。一言も口を聞くこともなくあっさりとパスポートを返された。スーツケースをひきずってまたバスに戻り、席に着く。昔イェンスからアメリカとカナダの国境越えはすごくうるさくて、よく尋問されると聞いてたのでちょっとびびっていたけど、なんとも簡単に済んでよかった・・。

マンハッタンに着いたのはもう暗くなった8時すぎ。おお!マンハッタンの夜景が見えてきた!みたいなのを期待してたけど、あまりよく見えないうちにいつのまにか到着していて残念・・。13年ぶりのNY! ターミナルではなくミッドタウンの道端に適当に降ろされ、とりあえずタクシーを拾ってホテルへ。
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最近観た映画


アラフォー女子のベイビー・プラン The Switch

キャリアウーマンのジェニファー・アニストンと、神経質な金融系サラリーマンのジェイソン・ベイトマンは昔付き合ってて、今は親友同士。どうしても子供が欲しくなったアニストンが、精子探ししたところ見つけた既婚の男前(パトリック・ウィルソン)に協力してもらうが、生まれた子供は・・。

強い女のおかげでちょっと成長するダメ男。アニストンは子供を田舎の実家で育てて、小学校にあがるくらいの年齢でマンハッタンに戻ってくるのだけど、たしかに東京で育つ小さい子ってどこで遊ぶんだろうなぁと思う。マンハッタンなら遊べそうだけど。



リトル・チルドレン Little Children

町山さんの映画特電で聞いたので観てみた。
ボストン郊外の小さな町。退屈な結婚生活に嫌気がさしていたケイト・ウィンスレットが、司法試験に受からずに家で肩身の狭い思いをしていたパトリック・ウィルソンに公園で出会ってから、ずるずる不倫関係に。町では、子供への性的虐待で捕まり、釈放されて戻ってきた男の話題でもちきりだった。その男に執拗に嫌がらする元警官は、かつて誤って子供を撃って死なせている。平和な郊外住宅地に生息する、大人になりきれてない大人、リトルチルドレンたち。

実家の近くのツタヤではサスペンスの棚に置かれていた。一見するとそうかもしれないけれど、町山さんによると、これはアメリカの映画館では客が笑って観ていたらしい。それを聞いてから観たせいか、たしかに可笑しい。というのは、第三者のナレーションが全編に渡って挿入されているので、ネタはそこそこシリアスなのに、間が抜けて見える。ひとつ、大爆笑シーンがあったけど、やめとこ・・。



スーパー8 Super 8

ET+スタンドバイミー!(もっとあるだろうけど)。気持ち良いエンターテイメントだった。男の子たちがそれぞれ俳優やスタッフの役割を分担して映画作りしてるなんて、楽しすぎる。改めて、男の子、ずるい!

スピルバーグを尊敬するJJエイブラム監督、尊敬しすぎて顔までそっくり。




現金に体を張れ The Killing

キューブリック監督の初期の映画(56年)。
しかし昔の邦題は詩的だなぁ。げんなまに体を張れ、って。写真のエンディングがすごい!
クリスプですっきりした映像がかっこいい。日本の古い映画を見てると、みなすごく早口なのに気づくけど、アメリカでもその傾向があるかもしれない。これが実際の人々の話し方なのか、劇調なのかはわからないけど、例えば明治時代のひとはすごく早口だったというから、本当なのかな。

もしこの映画をリメイクするなら、おどおどしたダメ夫役は、ウィリアム・H・メイシーでしょう・・。
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最近観た映画


ベンジャミン・バトン The Curious Case of Benjamin Button

ボタン工場を経営していた父の性がbutton(ボタン)なんだけど、さすがにベンジャミン・ボタンじゃ格好つかないので、原語の音に近付けたという苦肉の策。
顔も肉体もおじいちゃんで生まれ、赤子になって死ぬという奇想天外なストーリーは、スコット・F・フィッツジェラルドの短編小説を膨らませたもの。
幼馴染の女の子とは30歳すぎになって結ばれて幸せ絶頂になるも、子供ができたと知って動揺する主人公。ちょうどこの歳だと、お互いが自然な状態だけど、その前後は見事に体と精神が逆転し続ける。人間、この時期が一番いいってこと?
子供時代はもちろん奇妙だけどユーモラスなのに対して、歳をとって赤ちゃんになるところがなんとも静かで切ない。10代の主人公はすでにブラッド・ピットが老け顔メイクで演じているのに、背が低いという、デヴィッド・フィンチャーの映像マジック!
ブラッド・ピット主演なのでなかなか観る気にならなかったけど、じんときた。懐かしのジェイソン・フレミングがでているのも気になる。ブラッド・ピットの黒人訛り真似(黒人の母親に育てられたので)がおもろい、と思ったけど、これって南部訛りなのか黒人訛りなのか、実はよくわかってない・・。




紀元1年がこんなんだったら!? Year One

聖書をなぞった原始人コメディ。うーん、聖書のあらすじくらいは頭に入ってないといかんなぁ・・って、こんな映画を観て実感するのもなんだけど。
ジャック・ブラックとマイケル・セラが現代的な下ネタを連発してるけれど、うーん、半分不発かしら。ハンク・アザリアは出てくるだけでお得な気分になる。
懐かしのアニメ、はじめ人間ギャートルズが観たくなった。



クローサー Closer

ロンドンを舞台に、イギリス男2人とアメリカ女2人の惚れたハレた、別れる別れない、な四角関係。
なんか舞台劇っぽいなあと思ったら、もともとはそうらしい。もっとリアルな舞台俳優でやれば良かったかもしれないけど、この4人ではなんともshallowに聞こえてしまって、軽い。あるいはコメディにも思える。セリフがメインの映画は、ほんとに俳優の力量にかかる、よねぇ。



ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ Nowhere Boy

ジョン・レノンが最初のバンド、クオリーメンを始めるあたりの家族風景を描いた映画。なかなか複雑な家庭だったのだなぁ。そして強烈なマザコン! 育ての母親、ミミ叔母さんを演じるクリスティン・スコット・トーマスがすごくいい。キックアスの主人公をやってたアーロン・ジョンソンは、後半からしゃべりがジョンにそっくりになってきて驚く。ジョンが、腕に自信のあるポールから部屋でギターを教わるシーンが好きだなぁ(バディ萌え)。

映画もよかったけど、なんせ驚くのが、アーロン・ジョンソン(現21歳)と、この映画で出会った監督サム・テイラー・ウッド(現44歳!)とのあいだに娘がいるという衝撃の事実・・。現実でも年上好き・・。ついでに驚いたのが、珍しいイギリスの学園コメディ、ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日(Bend It Like Beckamの監督)で、主人公のボーイフレンド役もやってたこと。なんか顔を覚えにくい人だなぁ。ジョージア〜は、私が3カ月ほど語学学校で滞在していたイギリス南部の老人町、イーストボーンが舞台なのだ!
ちなみに、この映画youtubeで全部観られるみたい・・。おすすめ!!

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最近観た映画


ウインブルドン Wimbledon

プロテニスプレーヤー同士の恋愛もの。相手のサービスボールがボールボーイに直撃したのでその子を抱えて退場したとか、観客が声を揃えて判定に異議を唱えるとか、実際あり得ないでしょう!ってツッコミはなしで。マッケンローが解説員として出てくるけど、この人全然体つきがテニス選手に見えないくらいほっそりしてる。それに比べてポール・ベタニーは大柄でいかにも現代のテニス選手らしい。フォームもきれいだし。それに比べてキルステンは無理があるけど、キルステンだからいいの。サーブ打つ時の目つきが怖い。怒った猫みたいに審判に食いつく姿をみて、こんな選手実際にいたらおもろいな、と思う。昔はいろんなカラーのある選手がいたけど、最近はみなお行儀がよくてつまらない。

イギリス人選手でウインブルドンの決勝まで行けるような人ってもう何十年もずーっといなくて、昔応援してたティム・ヘンマンっていう選手は、2年連続で準決勝どまり。今だとアンディ・マレーがいるけど、まあタイトル取りそうにはない・・。

しかし有名プロ同士の恋愛って、実際にあるんだよね。アガシとグラフ。これ知ったときには本当に驚いた。大物同士すぎる。

いつかウインブルドンを生で観たいものです・・。イギリスにいたとき、ちょうど6月は南イングランドに住んでたのに!人生における後悔のひとつ。全米オープンは観に行ったことあるけど、ウインブルドンはもっとのどかでいいよねぇ。

追記:
2人が仲違いして言いあいする場面で、キルステンが「大事なトーナメント中なのに、恋だの愛だのゆってる場合じゃなかった!愛(love)なんて無意味(love=テニスで0の意味で使われる)なのよ!」とキレるシーンがある。この映画の脚本を書く時点で、最初に思いついたセリフに違いない・・。




シャーロック・ホームズ Sherlock Holmes

テレビで吹き替えで観たんだけど、2人の関係のやおいっぷりがあまりに露骨なのでびっくりする。ホームズって宮崎駿のアニメでしか知らないので(イヌのやつ)、原作はどうなんだろうかと思って母に聞いたら、そんなじゃなかったと思う、とのこと。もう一人の60過ぎの人は、原作にそういう雰囲気はないと言ってた(本人ゲイによく間違われる人)。それとも行間を読むと分ることで、ホームズファンにはお馴染み、とか?? そもそも、アニメと同様2人の歳は離れている設定らしい。まあ歳の差があるからって関係ないけど。これって吹き替えならではの脚色、じゃないよね??
時代設定とアクション満載のギャップよりも、こっちにびっくりした。




ブラックスワン Black Swan

Black swanっていう音がもうすでに不気味よね。

出演作にめぐまれなさすぎなナタリー・ポートマン。どの映画にでてもキレイなのにいまいちぱっとしない。いろいろ出てるの観てるけど、印象に残るのはレオンと、miss diorの広告のみ・・。首が長くてホリも深いから、バレエダンサーは当たり役!

観た人はみな一様に怖いよ〜と言うのがよく分った。五感に訴える怖さね・・。爪を切るときは気をつけよう。半分くらいまでは、ひくひく泣くのでうっとおしいなーと思ってたら、後半からぐいぐい勢いづいて、ラストに向けて全力疾走! 音楽も相まってすごい迫力だった。ダレン・アロノフスキー監督のレクイエム・フォー・ドリームもやたらショッキングだったけど(あれはほんとにdisturbing)、すごくうまい。観たあと、こっちまでぜいぜいする。妄想も怖いけど、お母さんとの関係が一番怖い。人間、お母さんからは解き放たれないからね。

キャスティングも最高にハマってたなぁ。ヴァンサン・カッセルって嫌いだけど、エロキモくてぴったり。あまりに爬虫類顔すぎて、うろこが似合うのはこっちだろ! ミラ・クニスもサバサバした感じがよく似合う。彼女って南米の血が混じってるのかと思ってたら、旧ソ連あたりの人らしい。

キレイな人間を見るって大事だな・・。ずるずるしないように気をつけよう・・。



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最近観た映画

幸せの始まりは How Do You Know

期待して観たのに脚本も演出も間合いもヒドすぎて、オーウェン・ウィルソン愛が試されるけど、私はサバイブしたぞ。ミッドナイトインパリスでは、オーウェン・ウィルソンがウディ・アレンを上手に真似てると言われてるけど、もともとこんなしゃべりする人だと思うが。リース・ウィザースプーンは本格的にメラニー・グリフィス化が進行中。


ワンダーボーイズ Wonder Boys

久々に観た。なんてことない話なので、俳優ばかり観てたけど、やっぱりトビー・マグワイアはいい。最近氷の微笑を途中からちらっと観たばかりで、この映画にもマイケル・ダグラスがでてる。この人かっこいいんだなぁと初めて思うようになったのは私が歳とったせいか?


10日間で男を上手にフル方法 How to Lose a Guy in 10 Days

うまく定型にハマったラブコメ観るのって楽しい。声にだして大笑い。マシュー・マコノヒーってかっこいいと思うようになったのは、歳のせいか?そのうち、ブラッド・ピットってマジでかっこいい・・とか言い出すようになるのだろうか・・。マシュー・マコノヒー祭りしよう・・。

マコノヒーといえば、前に見た恋するレシピ 理想の男の作り方 Failure to Launchもけっこう面白かった。いい歳こいて親の家に住む遊び人マコノヒー。そこで親が雇った女仕掛け人(サラ・ジェシカ)が、理想の彼女になってマコノヒーに巣立ちを促すっていうストーリー。
マコノヒーの仲間二人がブラッドレー・クーパーとジャスティン・バーサ。対するサラ・ジェシカの相棒がズーイー・デシャネルっていうがわけのわからん組み合わせだけど、マシュー・マコノヒーのどうしようもなく軽いチャラ男っぷりがたまらん。

適当で見分けのつかん邦題をつけられまくって、ひとくくりにされてるラブコメも、優劣がけっこうあるのよね。
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最近観た映画


シングルマン A Single Man

「グルマン」のあたりがこそばいけど、しょうがないね。
トム・フォードが監督ってことで、どうしても長い長いプロモーションビデオみたいにしかみえなかった。役者はそろってるし、そもそも自殺しようって男の話なのに、どこか浮ついてる。コリン・ファースを観てると、ぷぷっと吹き出しそうになるのはなんだろうか?男前だしスタイルも悪くないし、美しいのは分るけど、でもなんか笑っちゃうのは、いまだにブリジット・ジョーンズで着てた鹿柄(だっけ?)のセーター姿が脳裏に浮かぶからか・・。イギリスにいたころに、新聞に載ってた彼のインタビューで娘に「うぬぼれないほうがいいよ」と忠告された(BJで復活した頃だった)という記事を読んで、お父ちゃんのイメージがついてしまったのもある。かっこいいけど、どこかヌケててスタイリッシュじゃないのにこんな役やってる!って感じが最後までぬぐい切れなかった。もともと英国美男子映画ででてきた人なのにねぇ。それよりも、恋人役の人が抜群に素敵だったなぁ。あの時代のハンサム。60年代の雰囲気は凝っててよかった。そして行きつけのバーの前に海がある、っていうLAの開放感・・。
この映画がトム・フォード監督ってことを知らずに観てた人がいたけど、そうだとしたらどんなふうに見える映画なんだろう??


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キッズオールライト The Kids Are Alright

レズビアンカップルの夫婦倦怠期物語。キャリアウーマン(死語)のアネット・ベニングと、自分に自信のないジュリアン・ムーア。完全に夫(ベニング)と妻(ムーア)って感じで、ゲイカップルでもこういうパターンもあるのだなぁ。この二人の間に割って入ってしまうのが、自由人のマーク・ラファロ。この人もジュリアン・ムーアもそうだけど、映画で脱ぎすぎ。この映画でも、カリフォルニアの開放感にうっとりする。
友達と家でがやがやしながら観たけど、それぞれ感情移入する対象が違って面白かった。観たあとでの感想、じゃなくて、ファーストリアクション。


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ファッションが教えてくれること  The September Issue

米ヴォーグ誌の女王蜂、アナ・ウインターに迫るドキュメンタリー、かと思いきや、彼女の経歴にはほとんど触れずじまいで、インタビューも少なすぎるから拍子抜け。どうしてこんなに恐れられる存在なのか、もうちょっと根拠を探ってほしかった。まあ怖すぎて聞けない、って雰囲気がありそうだけど、そうだとするとドキュメンタリーの対象としては良い素材じゃないかもしれない。作る側がファッション関係の人だったのかしら。全く違う畑の人がぐいぐい入っていくようなのが観たかったので期待はずれだった。
欧米ファッション誌の編集長ってもともと家柄の良い人ってイメージがあるけど、アナ・ウインターもその類だったらしい。それにしても、もちょっとキャリアを掘ってよー。唯一ちょっと手ごたえがあったのが、親兄弟がかなり真面目な仕事をしてるから、私の仕事のことはThey're amusedなのよ、と繰り返すところ。家族からはまともな仕事だと思われてないと感じていて、それがコンプレックスなのか?と勘繰らせるけど、ここだけが面白かったかな。

彼女よりも、側近の敏腕編集者であるグレイスのほうがよっぽどカラフルで面白かった。アナにページをボツにされてボヤくとか、いくら一流ファッション誌といえども、普通の編集部とそんなに変わらないのね。まわりのスタッフのバタバタっぷりをみてると、アグリー・ベティの世界もそれほど極端じゃないってことが分る。もちろんウィルミナはアナ・ウインターをモデルにしてるけど。

観てるとほんとに怖がられてるのがよく分るけど、でも仕事なので、普通に気さくに話したり営業したりしてて、孤高の人とまではいかない。優れたビジネスウーマンってとこなのかしら。ちなみに、セリフの中に、「ロジャーの試合は観た?」と誰かと話すシーンがあるけど、これはテニス選手のロジャー・フェデラーのこと。全米オープンの試合ではアナ・ウインターが観に来てるとカメラによく拾われている。

しかし、なんでコレクション観るときにいつもグラサン姿なのかが最大の謎だった。色が見えなくても、そこにいること、がパフォーマンスとして大事なだけかしら(事前に見てるだろうしね)。

そしてなによりも、彼女がほしのえみにそっくりなことに気付いたのが収穫でした。
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